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2006.07.17 Monday

片山さつき議員パーティー、省内で「動員」メール

 金屏風(びょうぶ)を背に、赤いジャケットを着た経済産業政務官の片山さつき衆院議員が頭を下げた。

 「(パーティーを)実現できたのは至らぬ私を優しく厳しく育ててもらった皆様のおかげです」

 今月中旬、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。最も広い「鶴の間」で「片山さつきと明日の日本を語る会」が開かれ、各界から700人余りが駆けつけた。

 普段、社会部記者が政治資金パーティーに足を運ぶ機会は、多くない。今回は理由があった。

 「経産省の官僚にパーティーに出席するよう片山政務官が無理な動員をかけた」。そんな内部告発風のファクスが社会部に寄せられたからだ。

 ファクスの2枚目はメールの写しだった。メールの送信者として経産省政務官室の職員、あて先に同省課長級21人の実名が書かれていた。本文には「政務官本人から『各部局少なくとも2~3名程度の動員をお願いしたい……』との要請がございました」とあった。

 では、受け手はどう対応したのだろうか。

 後日、手分けして聞いたところ、取材できた9人のうち「出た」という回答は1人だけだった。

 その課長の弁――。「政治家・片山さつきに世話になっているという意識がある。1時間の年休をとり、タクシー代も自腹。(事前に配られた)招待券で入ったので、金も払っていない」

 欠席した課長らには「課員には声をかけた。政務官は上司だし」と忠実に受け止めた人もいれば「別の幹部の送別会があった」「忘れてた」「メール? ちゃんと見てない」という人も。

 片山政務官は秘書を通じ、「メールは知らなかった。出席の強制ではない」とコメントしたが、「動員」という言葉で事務官に人集めを命じたかどうかについて、明確な回答はもらえなかった。

 パーティー券は2万円。公務員の地位を利用して有料での参加を呼びかければ政治資金規正法に触れるが、今回は課長らに無料招待券が配られていた。招待券がなくても、同省職員なら名刺で入れると伝えていた。

 別の同省幹部は「パーティーにはよく招待を受ける。随分タダ飯食わせてもらったかなあ」と振り返った。

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